困難を極める脱洗脳
当人は新興宗教に入信しており、家出ではなく、出家のつもりの場合もあります。
連れ戻しの非常に困難な、この種の家出についてまとめています。
危険なカルト集団は多数
その宗教が穏当なものなら、出家は宗教の自由で守られた大人の選択ですから、むやみに連れ戻すことはできません。
しかし、世の中には危険なカルト集団がたくさんあります。
信者の全財産を奪い、奴隷のように奉仕させるのはざら。
信者を増やして高額な壺などを売りつけたり、さらに出家を増やして財産を寄進させる手先に使われます。
詐欺などの犯罪行為、さらには殺人やテロに加担させれられた例すらあります。
一番有名なものはオウム真理教です。
坂本弁護士一家殺人事件、地下鉄サリン事件など、数々の前例のない凶悪な犯罪を引き起こしました。
また、外国のカルト集団では大規模な集団自殺も起きています。
家出人が出家した宗教団体がまともな宗教ではないと思ったら、どんなことをしてでも連れ戻すべきです。
危険な接触・困難な帰宅説得
しかし、こうした施設からの連れ戻しは実際には困難を極めます。
当人は信じ切っているうえ、厳しい「修行」で判断力が低下しているのが普通です。
いわゆる洗脳状態です。
他の信者たちも連れ出させまいと全力で防御します。
仮に連れ戻しに成功しても、脱会させて洗脳を解かないと、また舞い戻ることになります。
とても家族だけでは手に負えないケースもあります。
必要に応じて日本脱カルト協会などに相談すべきです。
また、攻撃的なカルトだと連れ戻し交渉に行った人に危険が及ぶことも考えられます。
単独ではなく複数で行くべきだし、後日、自宅に嫌がらせ行為があることも想定して警戒する必要があります。
日本脱カルト協会
オウム真理教事件を担当した滝本太郎弁護士らが理事を務める団体。
心理学者、聖職者、臨床心理士、弁護士、精神科医、宗教社会学者、カルト集団の脱会メンバーや家族等から構成されている。
破壊的カルト被害の予防や脱会者の社会復帰を支援している。