マンガ喫茶などを徹底ローラー調査
原一探偵事務所の家出人捜索のビデオを見せてもらうことができました。
今回の捜索場所は新宿。
自殺の危険がないと判断される一般的な家出人のローラー調査の場合です。
チームで手分けして、しらみつぶしに聞き込みを重ねる捜索方法です。
動画で捜索技術のツボやの生々しい臨場感が伝わってきます。
読者には画像キャプチャ付き解説でお届けします。
【新宿の街】
・広い東京のどこに家出人は潜伏するのか?
・「上野&秋葉原」と「新宿&池袋」が双璧である。
・今回はそのうちの新宿を捜索する。
【聞き込み地点に向かう間も探す】
・偶然すれ違って見つけることも多いので、通行人はさりげなくよく見ておくこと。
【チラシを手に通行人チェック】
・探し人の写真入りチラシを手にしながら、すれ違う人をチェックしていく。
【駅員に聞き込み】
・駅員にもチラシを見せて聞きこむ。お金がなくてホームで寝ていたという場合もある。
【この駅を通ったことが確かなら】
・家出人がある駅を通過した確率が高い場合、警察に事情を話して、駅の防犯ビデオ開示の要請をしてもらう。
【ホテルで聞き込み】
・捜索先で多いのは、1位がネットカフェ・マンガ喫茶、2位がホテル・ゲストハウス・シェアハウス。
・ホテルでも情報は結構提供してもらえることが多い。
・一見さんは無理だが、原一はしょっちゅう捜索に行って信用があるため。
・ただし、ホテルが情報を提供したことは内密にする。発見後の家出人本人に対しても。
・地方での捜索では信頼関係ができていないため、捜索先で情報を教えてもらえないこともある。
・その場合は特殊調査部と連携して電話調査などを行う。
【チラシ貼を依頼】
・チラシをホテルのスタッフルームに貼ってもらうこともする。客に見えるところには貼らない。
【公園で見つかることも多い】
・お金のない家出人は公園に座っていることも多いので、公園も入念にチェックする。
【公園で遊ぶ若者に聞き込み】
・公園で遊んでいる若者は毎日来ているので、家出人をみかけている可能性がある。よってこうした若者にも聞き込みをかける。
【ホームレスに聞き込み】
・最近は減ってきたが、ホームレスになっている可能性もあるので、ホームレスにも話を聞く。仲間を守る気持ちが強いので、話してくれる。
・ただし、酒を買ってもらいたくて嘘をつくような場合もあるので注意。
【新宿・歌舞伎町で聞き込み】
・行き場のない人が流れ込む喧騒と混沌の魔都・歌舞伎町へ。
【居酒屋で聞き込み】
・失踪して新天地で別の人生を歩もうとしている人は、居酒屋などでバイトしている可能性が高い。
・居酒屋での聞き込みでは、家出人がすでに働いていたりしないかまず店内を確認する。
・家出人が店内にいないことを確認した上で、店の人に聞きこむ。
【街の呼び込み屋に聞き込み】
・呼び込み・立ちんぼは人をよく見ているので聞きこむ。
【聞き込みを繰り返す】
・別の呼び込みのお兄さんたちに聞きこむ。
・風俗関係の呼び込み人は、素人が聞き込みをするには怖い相手だ。
・たいていは気さくに話してくれるが、こちらの態度が気に入らなかったり、逆におどおどしていると脅されることもある。
・説明してくれた探偵も、一度続々と周囲に集まってきて危ない雰囲気になったので、辛くも逃れたことがあったとのこと。
・この種の人たちからは、3日前にケンカがあってそれに関係しているかもとか、女子ならホストにはまってウロウロしているのを見かけたとか、いろいろ情報が入る。
・風俗案内店でも聞き込みをする。
【さらに捜索を続行】
・別の場所で聞き込みをしている捜索チームのメンバーとは頻繁に情報共有。
・家出人を見つけ出すまで、探偵の捜索は続く。