家出を再発させないために
家出には原因があります。
せっかく発見して家に連れて帰っても、その原因が解消されない限り、家出は再発する可能性が高いです。
いろいろなケースがあるのですべては書ききれませんが、ヒントになりそうなことを記します。
子供の家出
親の過剰な干渉、教育方針の押し付け、希望進路の否定、男女交際の否定などがよくある理由です。
親として譲れない部分もあるでしょう。
なんでもかんでも許すわけにはいかないとは思います。
しかし、自分が逆の立場だったらとか、あまりに親の一方的な思いが強くなかったか、といった視点も持って、できることを考えてみてください。
虐待、親の酒乱などが原因の場合は、親が悪いのであって、子供に非はありません。
これを機会に生活を見直していただきたいと思います。
仕事に行き詰まった成人男性の家出
成人の家出ではとても多いケースです。
30手前くらいの人と、リストラされてしまったお父さん世代の場合が典型です。
収入がなくなった自分は、責任を果たせず、生きている価値がないと絶望しています。
「そんなことはない。家族の支えで生きていける。生きていることが家族のためになる。」と教えてあげましょう。
家計は厳しいでしょうが、そこは家族で支えてやりくりし、しばらくは再就職のプレッシャーもかけずにのんびりさせてあげましょう。
本来が責任感のある男性なら、元気を取り戻してきた段階で自分から進路の打開に動くはずです。
不倫の場合
相手と完全に別れさせることが必要です。
場合によっては弁護士を入れ、不貞行為による損害賠償を請求したり、それを保留するかわりに二度と会わないことを誓約させた方がいい場合もあります。
しかし、捜索依頼人との生活がうまくいっていないことが根本原因なら、その相手と別れてもまた別の相手と不倫し、家出することになりかねません。
二人でよく話し合い、問題を解決するよう努力してください。
借金の場合
この場合はその借金をどうにかしないと問題は解決しません。
家に連れて帰ったはいいが、取り立て屋が日参するようになったのではたまりません。
代わりに返済してやるとか、親が返済を代行して親に返してもらうとか、一部払ってやり、残りは自分で返済させるとか、いろいろなやり方があります。
責任のすべてを免除してやるのがベストとは限りません。
相手が違法な闇金なら、返済は止めて迷わず弁護士や司法書士に相談しましょう。
彼らが間に入ると、嘘のように取り立てが止まります。
合法な貸し手からの借金で、とても払いきれないような金額の場合は、任意整理・個人再生・自己破産などの方法も視野に入れる必要があります。
自己破産などというと人生の終わりのように思っている人がいますが、そんなことはありません。
当分、クレジットカードが作れなくなるなどの不便はありますが、復活した人はいくらでもいるのです。
こうしたことの手続きを進めてくれるのも弁護士と司法書士です。